「ジャパンものづくりカルタ」第30回のテーマは「鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)」についてのお話でした。
鍛造と鋳造ではどのように作り方が異なるのでしょうか。
JMCは砂型鋳造による試作品、部品等の製造販売を行っておりますが、鋳造の他にも鍛造というものづくり工法があります。
鋳造は、型を制作し、その型に溶かした金属を流しいれて冷やし固める工法で、鍛造は、金属をハンマーや金敷、金型などで圧力をかけて変形させる工法です。
刀は鍛冶職人により鍛造で作られています。
鋳造は、型があるため、短時間で大量生産ができ、複雑な形状にも対応できます。 鍛造は、金属を溶かさずそのまま用いるため、強度が強い製品を作ることができます。しかし、複雑な形状には対応できません。
強度が必要になる飛行機パーツには鍛造、複雑な形状を必要とする製品には鋳造というようにクライアント側のご要望に最適な工法を選択することが重要です。
また、鋳造と鍛造では設計図面も異なるため、技術者の設計スキルも試されます。図面の書き方1つでそれにかかる工数やコストが変化するためです。
技術者は常に最適解を模索し続けて、世の中の役に立つものを生み出しているのかもしれません。