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3Dプリンタで使える素材の可能性 ジャパンものづくりカルタ


こんにちは。JMC presents ジャパンものづくりカルタ 制作事務局です。
第29回のテーマは「3Dプリンタで使える素材の可能性」についてのお話でした。3Dプリンタで食品を出力するとはどのようなことなのでしょうか。

過去の放送回で、「樹脂 」「金属」「細胞」など様々な材料を使用して、3Dプリンタから立体的な製品が出力できるとお伝えしてきましたが、今回は「食品」を3Dプリントするお話です。
3Dプリンタ業界では、食品を出力することができる装置を「3Dフードプリンタ」と呼び、その装置で ペースト状や粉末状にした食品原料を立体的に造形します。その3Dフードプリンタはどのように活用されているのでしょうか。

食料廃棄物問題の解決策として注目


  • 廃棄されるパン

  • オレンジ

国連食糧農業機関(FAO)のデータによると世界では、年間13億tもの食料が廃棄されており、全世界で生産される食料の約3分の1に相当するといわれいています。
オランダ起業家エルゼリンデ氏は、廃棄食材を材料としたリサイクル3Dプリントプロジェクトを開始。古くなったパンを乾燥させて粉末状にし、フード3Dプリンタに適したペースト状にして出力。クッキーやクラッカーなど、リサイクル食品へと生まれ変わらせることに成功しました。
また、イタリアのデザイン会社は、絞り終わったオレンジの皮を粉末状にし、PLA材料*と混合して、3Dプリンタ用バイオプラスチック材料として形成することに成功しました。それを利用して、ジュースもコップもオレンジからできるジューススタンドバーを開発し話題を集めました。

*PLA樹脂(ポリ乳酸):植物由来のプラスチック素材で、廃棄後の処理によって二酸化炭素や水などに分解できる

  • 3Dフードプリンタのイメージ

  • 今後の「食」を
    変えるかもしれない技術

    現在、山形大学では、3Dフードプリンタを利用して介護食の研究開発を進めています。食べ物を噛む力や飲み込む力が弱くなった人、それぞれに合った硬さや好み、栄養素を変えて複数のノズルで立体的に介護食を出力するというものです。
    また、NASAでは、食品を3Dプリンタで出力することで、宇宙の長期滞在する飛行士の食事に役立てることができるかもしれないと期待を寄せています。

も

現在、多くの国や企業がこの3Dフードプリンタに注目しているようです。将来は一家に一台3Dフードプリンタが当たり前になるかもしれません。