第18回の放送では「電子レンジ」についてご紹介しました。
電子レンジは、家庭では馴染み深い調理器具ですが、工業でも利用されています。今回は、製造業の現場で使用されている「電子レンジ」についてのお話です。
マイクロ波は電磁波の1種です。
電子レンジは、電磁波により、水分を含んだ食品などを発熱させて温めます。
電子レンジの仕組みは、マグネトロンという真空管からマイクロ波を発進させ、そのマイクロ波が導波管を経由してオーブン庫内に入り、庫内にある食品の水分子を振動させることによって、熱を発生させ温めています。
マイクロ波加熱を利用した装置としては、家庭での電子レンジが代表的ですが、工業プロセスにおける加熱法のひとつとしても利用されています。
実例として、3Dプリンター分野では、「砂型プリンター」で出力された砂型を加熱して固める際に使用したり、医療分野では、発熱によってタンパク質などが変性し凝固する現象を利用して、止血や癌治療にも応用されています。
上記以外にもマイクロ波加熱は、食品、建材、廃棄物処理など、様々な分野で研究・利用されています。
今回は電子レンジについてのお話でした。
馴染み深い電子レンジが、規模は違いますがものづくりの現場においても活用されているのですね。
JMCでは工業用の電子レンジを使用する砂型プリンターを保有しています。ご興味がございましたら、下記のサイトよりご確認ください。
https://www.3d-printout.com/system/sprint/