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材質も自由に選択ロストワックス

第15回の放送では「ロストワックス」と呼ばれるものづくりの工法をご紹介しました。
ロストワックスは金属を溶かして成形する鋳造法の一種で、機械部品はもちろん、金属製のアクセサリーや装飾品の製造にも使われます。

ロストワックスは、ワックス型をコーティングして鋳型(いがた)を製作するため、表面が滑らかな鋳物(いもの)になります。また抜き勾配が不要で、小物であれば複数個を同時につくることができます。

※鋳物・・・型に溶かした金属を流してつくった製品
※鋳型・・・鋳物をつくるための型

  • ワックス型

  • ロストワックスの工程

    まずワックス(ろう)で製品の形状を作ります。これが原型(マスターモデル)になります。
    この原型の周りにスラリーと呼ばれる泥状のコーティング剤に何度も浸し、何重にも被膜をつくります。
    そのあとに焼成を行うことで、被膜の中のワックスだけが溶け出します。これで内部が空洞になった鋳型が完成です。
    鋳型に溶かした金属を流し込み、固まったら型を壊して製品を取り出します。

  • 仏像

  • ロストワックスの用途

    ロストワックスは、自動車部品のような大型鋳物の製造には向きませんが、審美性の高い鋳物の製造が可能です。また、チタンやプラチナといった高融点材料も扱うことができます。その歴史は長く、始まりは紀元前数千年前の青銅器の時代と言われており、日本でも仏像や仏具の製造に使われてきました。現在でもジュエリーやアクセサリーなどによく利用されています。

材質も自由に選択ロストワックス

ワックス型の作成は家庭でもできるため、一般の方向けにロストワックス教室が開かれるなど、もっとも身近な鋳造工法として親しまれています。皆様も、ロストワックスを使ったアクセサリーづくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。