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ドイツ

「ジャパンものづくりカルタ」第12回のテーマは「ドイツ」についてのお話でした。
今回は日本と同様「ものづくり大国」と呼ばれるドイツについてです。ドイツのものづくりを支える人材教育の一つに「マイスター制度」という教育システムがあります。

  • マイスター制度

  • マイスター制度とは

    ドイツにおける”マイスター”は日本での”職人”にあたり、最高峰の技術の国家資格に合格した人を指します。資格取得には試験をパスする知識や技術力だけではなく、経営力、開発力、後進指導力も必要となります。マイスターの取得は難しい反面世界的にその地位が認められているため、ドイツ国外でも活躍することが可能です。職種は製パンや製菓、フローリストからIT技術者、エンジニア、電気整備士など多岐に渡ります。

職業訓練学校に通う期間中は、週に2日学校へ通いあとの3日はその道の企業で研修を行う、インターンシップのような形をとります。
職場での訓練は、マイスターの国家資格を持つ職人が担当します。指定された教育カリキュラムに基づいて指導が行われ、専門技術、専門知識の習得、一般教養、特に青少年の場合は人格形成も考慮されています。
訓練生は訓練内容の報告書提出が義務づけられていて、担当マイスターの承認後に学校に提出されます。2年以上の訓練および教育を受け、ようやくマイスター試験を受験する道が拓けます。

ドイツでは、多くの業種でマイスターを取得しないと開業することができず、また企業に入社した場合は即戦力として重宝されます。
日本でもその道を極めた職人は尊敬を集めますが、ドイツでは技術に対する評価や後進の指導が制度として整っているのが特徴です。
「職人の背中を見て技を学ぶ」日本ですが、技術継承の課題に関してはドイツに見習うところがありそうです。

も

日本とドイツ。共に「ものづくり大国」と呼ばれますが、技術者を育てる風土は異なることが分かります。中世の時代から手工業組合がしのぎを削り、製品規格を厳格に定めていたドイツにとっては、マイスター制度が完成するのも自然な流れだったのかもしれません。
日本にも沢山の伝統のものづくり技術が存在しますので、匠の技が絶えないような仕組みを整えていきたいですね。