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金型

「ジャパンものづくりカルタ」第10回は「金型」についてお届けしました。
金型はものづくりを根本から支える重要な技術です。鈴木専務が金型の奥深さについて語りました。

金型とはその名の通り金属で出来た型枠のことで、金型の中に溶けた樹脂などを流し込み成形して製品を得ます。
身近なものに例えるとたい焼き機があります。たい焼き機は、鉄製の金型に生地と餡を流し込むことで鯛の形に成形する器具で、金型の原理を利用したわかり易い事例のひとつです。
私たちの周りにあるスマートフォンや自動車から、ペットボトル、照明具にいたるまで、ほとんどのモノが金型によって生まれています。

  • 金型によって作られるモノ

  • 金型の種類

    金型は作る製品によって金型の種類が分かれます。例えば自動車だと、ボディは均一な厚みを加工するのに適したプレス金型を使用します。エンジン周りの部品はアルミニウム合金などを成形するダイカスト型を使用します。タイヤを成形するゴム用金型はスニーカーのソール部分にも使われています。その他ペットボトルにはプラスチック用金型、電球にはガラス用金型など、数種類の金型を使い分けて多くのものづくりが行われます。

パーティングライン

金型は、流し固めた成形品を取り出すために2つに分割されていますが、分割された合わせ目の僅かな隙間やずれによって生まれる線のことを「パーティングライン」と呼びます。
例えば、プラモデルは金型に樹脂を流し込んでパーツを成形するので、パーツのどこかには必ずパーティングラインが表れます。プラモデルメーカーはラインがパーツの目立った部分に出てきてしまわないよう、予め計算して元となる金型を作成します。
パーティングラインが残らない工法が、3Dプリンターを利用した工法です。3Dプリンターは積層構造に製品を得るため、型を作る必要が無くラインも発生しません。

金型と3Dプリンター

金型製法が主流であったものづくりですが、現在は用途別に3Dプリンターを選択する企業も増加しています。少量のものを製作したい時、すぐに製品を手に取りたい時などには3Dプリンターの工法が活用できます。
3Dプリンターと比較すると、金型による製作は時間と初期投資が必要ですが、数千〜という数を製造する時や精密さが求められるものづくりには、今後も必要不可欠な技術です。

ぶ

現状の金型産業はアジアの金型企業が席巻してきていますが、日本の金型技術は世界でもトップレベルの精密さを誇ります。日本の金型技術が未だ日本を支えていると言っても過言ではありません。
先人たちが築きあげてきた技術を昇華し、更なる業界の発展に注目したいです。