ARCHIVE


3Dプリンター

「ジャパンものづくりカルタ」第7回のテーマは、「3Dプリンター」についてのお話でした。
11月14日は良い樹脂の日ですが、樹脂を使ってものづくりを行うものの一つに3Dプリンターの製品があります。

  • 3Dプリンターで製作中の様子

  • 3Dプリンターの完成品

「3Dプリンター」とは、積層工法(作成する3Dデータを一定間隔で輪切りにして、その輪切りを積み上げていくこと)によってモデルを作製する装置のことです。1980年代に「ラピッドプロトタイピング」の名前で開発されました。開発当初は試作品、模型の製造を目的として企業が導入する場合が主でしたが、2010年代になると1台数十万円程度で購入できる家庭用3Dプリンターの販売が開始され、急速に広まり熱狂的なブームになりました。

  • 燃やす元素の種類に応じて炎の色が変化します。

  • 3Dプリンターの特徴

    3Dプリンターは試作品の製作に大きな優位性があります。従来の工法では最終製品と同様に試作したい形状と同じ金型を製作する必要があるため、試作を重ねれば重ねるほど時間もコストもかかりました。
    3Dプリンターは、PC上で作成した3Dデータから製品を造ることが出来るので、3Dデータを作成すれば、数十〜百を超える試作品を低コストで製造することが可能です。

3Dプリンターを活かしたものづくり

上記の特徴から、3Dプリンターの用途は試作品の他、デザイナーや企業の展示物製作、建築物の模型など最終製品の前段階で使用される場合がほとんどです。
実際の商品として販売を展開するには、強度や耐久性に問題があったり、量産において従来の製造方法よりもコストがかかるので、あまり普及していないのが現状です。
しかしここ数年の間では、一部の企業で最終製品として3Dプリンターを活用する場面が増え始め、実際に商品化もされました。
一例を挙げますとスニーカーのソールやマスカラのブラシなどに3Dプリンターが使われ、メーカーと3Dプリンターの会社が協業して量産体制を築いています。
3Dプリンターの積層工法は理論上、製作できる形状に制約が無く、かつ短時間での製造が可能です。この特徴を活かし、実際の商品は従来の工法では再現が難しかった形状を見事に再現しており、画期的なデザインと機能性を備えた商品として注目されています。

か

3Dプリンターの可能性は幅広く、従来の型に当てはまらないデザインを生み出すことが可能です。
幾何学的な要素だけではなく、トポロジーの考え方を用いた柔軟な発想が今後の製作現場では重宝されるようになるでしょう。
これからも、世界中で見たことのないアイデアやアイテムが生まれることを期待したいですね。