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マグネシウム合金

「ジャパンものづくりカルタ」第4回のテーマは、「マグネシウム合金」についてのお話でした。
前回のアルミニウム合金に続き、今回はマグネシウムを使った合金のお話です。

  • 自動車には沢山のマグネシウム合金が使われています。

  • 建築物にもマグネシウム合金が使われています。

マグネシウムというと、サプリメント等の食品を連想する方も多いのではないでしょうか。
実はマグネシウム合金もアルミニウム合金同様身の回りの身近なモノに多用されており、例えばノートパソコンの外側や、一眼レフカメラの筐体(機械が中に入ったフレーム)材料として用いられています。
また杖や車いすなどの福祉用品から航空機の部品まで幅広く利用されます。

  • アルミニウムの合金化

  • マグネシウム合金の特徴は、1番に軽いことです。私たちの身の回りに溢れるプラスチック材料には及びませんが、実用金属の中で最も軽い材料となり、同じ体積のアルミニウムとマグネシウムを比較すると、マグネシウムの方が約30%程度軽くなります。
    次に、振動を吸収する性質があります。手に与える振動を抑制する目的で、道路工事で穴を開けるドリルや、DIYなどの手作業に使う機械などに使われます。
    さらに耐くぼみ性が強く、凹みにくいのも大きな特徴です。物体が衝突した時に生じるくぼみを小さくすることができるので、地面に落としてしまいがちな携帯電話などの小型家電の強化に適した材料です。

しかしながら弱点も存在します。1番の弱点は錆びやすく劣化しやすい点です。空気に触れるとすぐに酸化し急速に耐久性が低下するので、塗装などの表面処理を施す必要があります。
また、熱にも弱い為、自動車のエンジン部品など熱のたまる部分への実用化も課題となっています。仮に自動車の部品の大部分をマグネシウム合金へ置き換えることができれば、軽量化により大幅な燃費削減が実現するでしょう。
多くの企業が腐食や耐熱性の改善に力を入れ、マグネシウム合金の活用に努めています。

マグネシウム合金を使ったタイヤのホイール

自動車でマグネシウム合金を利用し実用化されている部品の代表として、タイヤのホイールがあります。アルミホイールをマグネホイールに置き換えることで重さが2/3になり、燃費効率が上がります。
しかしやはり耐久性の面ではアルミニウム合金に劣り、塗装や酸化被膜が剥がれた場合は補修をしなければいけません。また塩分にも弱いので、海岸沿いに駐車している車は定期的にメンテナンスをする必要があります。

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マグネシウムは体内に摂取するだけではなく、合金として色々なところで活躍しています。
またリサイクル性にも優れ、海からも山からも材料として入手することが出来ます。 酸化や強度の問題をクリアし、今後より色々な場面で活躍してくれそうな注目の材料です。
サプリメントを購入する際には、マグネシウム合金のことを少しだけ思い出してみてください。