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材料は価値の源泉あなどるな

「ジャパンものづくりカルタ」第3回のテーマは、「材料費」についてのお話でした。
筋肉を作るうえでタンパク質は欠かせませんが、ものづくりを作るうえで欠かせないのが「材料」および材料にかかるお金です。

  • ペットボトル

  • 材料

例えば、普段私たちが日常で手にするペットボトルも樹脂で作られています。
ペットボトルは100円ショップでも気軽に購入することが出来ますが、その材料費はどのくらいの金額になるのでしょうか。

その答えは数円。日々数十億以上が作られるペットボトルの樹脂は安く仕入れることができますが、逆に1点物のペットボトルを3Dプリンターで作る場合は、数万の値段がつくこともあります。
また製造コストにおいても、生産工程を単純化・合理化することによって安く抑え、製造原価ではおおよそ10円から20円となっています。

試作と量産の違い

ペットボトルや自動車などその他のどんな商品でも、開発段階で試作をつくります。
試作ではたいていの場合、数個から数十個といった量を数十万円以上の金額をかけてつくります。
量産品は100円以下の単価でつくることができるにも関わらず、なぜ試作を行わなければならないのでしょうか?
その理由の一つに、量産品の製造には「金型」と呼ばれる型をつくらなければならないことが挙げられます。
金型の製造には1~2か月の時間がかかるため、製品の仕様が固まっていないまま金型をつくってしまうと、仕様変更が入るたびに何度も作り直すことになってしまい、製品の開発期間が無駄に長くなってしまいます。また1つの金型をつくるのには、おおよそ数百万円の金額がかかるため、開発者は短期間に試作を繰り返して製品をブラッシュアップしてから量産を行うことが一般的です。

材料の原価

材料費について、100円のペットボトルを例にあげましたが、ペットボトルに使われるプラスチック樹脂は、比較的安価で取引される材料です。
アルミニウムは1キロあたり250円、鉄は30円。銅合金ともなると700円と高額です。

ざ

あらゆるモノの中で、その価値を決める一つの指標が材料です。
ですが、希少で高い材料を使ったからといって良いものが出来るとは限りません。
最初の選定次第でいかようにも結果が変わってしまうので、それぞれの材料の特性を活かしてものづくりを行うことが最も重要です。